中国人に根付き始めた「コーヒー文化」

2019年5月18日コーヒー, 中国, 流行

変化し続ける中国人

10年ほど前に私が中国に滞在していた頃、コーヒーはまだメジャーな飲み物ではなく、スーパーで売られていたのは主に「ネスカフェ」の甘いインスタントコーヒーでした。ミルクと砂糖とコーヒーの三つが一緒に入っているということで、中国語で「三合一」と書かれていて、なんとなく “お得" なコーヒーであるかのようなイメージがありました。

(現在は「3」ではなくて「1+2」に表示が変わっています)

その頃、インスタントのブラックコーヒーもスーパーで購入できたのですが、一般の中国人にはあまり認知されておらず、片隅にひっそりと置かれていました。



中国人の友人が我が家に来るたびに、ブラックコーヒー(インスタント)を入れてあげると、「コーヒーは初めてだ」という人が多く、ブラックは「苦くて飲めない」と言うので、毎回たっぷりの砂糖とミルクを追加してあげていました。

ある60代の中国人おばちゃんは、インスタントコーヒーを「眠気覚しの薬」のように、袋ごと飲んでいたのです。お湯を注がずにですよ。さすがに「ちょっと待った!それ違うから」と教えてあげました。今から10年ほど前の中国では、コーヒーに対する認識はそんな感じだったんです。



その後、若い人たちの中から「ブラック党」が出始め、「コーヒーは甘くないほうが良い」と言う人たちが多くなってきました。それでもまだ、インスタントコーヒーがメインでした。



そして一般のスーパーで、粉末の「ミルク」も売られるようになりました。以前から粉末のミルクは売られてはいたのですが、限られた店舗にしかありませんでした。



「マクドナルド」や「ケンタッキー」でコーヒーは販売されていましたが、私は好んでコーヒーを注文している中国人を見たことがありません。販売されていたのは、インスタントのブラックコーヒーでした。ここ最近、「マクドナルド」「ケンタッキー」でもレギュラーコーヒーが販売されるようになりました。中国人もレギュラーコーヒーの美味しさを知り始めたのでしょう。

でも実際に人気があるのは、「タピオカミルクティー」やソフトクリームが上に乗っている「ミルクコーヒー」などの甘い飲料です。一般の中国人にとって、コーヒーがメジャーな飲み物になっているとはまだまだ言えません。



「スターバックス」でも、多くの中国人に好まれているのは甘い「フラペチーノ」や、ジュース類のようです。



中国の地方都市のスターバックスで、私の夫がレギュラーコーヒーを頼んだときのことですが、店員さんに「レギュラーコーヒーは苦いですが大丈夫ですか?」と聞かれたこともあります。主人は「僕はブラックコーヒーが好きなんだ。苦いコーヒーこそ美味しいんだよ。」と力説し、店員さんも笑っていました。



そんな中国だったのですが、最近は若い人たちによってコーヒー文化が確実に発展し始めています。レギュラーコーヒーを飲み、スターバックスなどで「コーヒー豆」を自ら購入する若い人たちも見かけるようになりました。自分でドリップしてコーヒーを入れるようになっているのです。レギュラーコーヒーが美味しいという認識は、着実に若い人たちに浸透しています。



スターバックスのほとんどの店舗では、エスプレッソマシンやコーヒーマシンの使用がメインですが、店員がドリップでコーヒーを入れる方式も一部の店舗で取り入れられています。

このように、中国では「コーヒー文化」が着実に根付き始めています。大都市ではスターバックスなどのチェーン店ではなく、個人経営のおしゃれなカフェも増えています。中国人の若い人たちは常に外国の新しいものにアンテナを伸ばしているようです。

日本に来た中国人の若い人はサードウェーブのけん引役ともなった「ブルーボトルコーヒー」のことも知っていて、すでにお店を訪れています。



「コーヒー好きは絶対に行ってみてね!」と言っています。300人もの人がフォローしていて、600人以上が保存しているようです。若い人たちにコーヒーが普通に馴染んできていることが伺えますね。

多くの外国人が訪れる六本木にも「ブルーボトルコーヒー」があるのですが、私が行った時は特に、アジア圏からの旅行客(韓国や香港、東南アジア)が数多く訪れているようでした。



中国版インスタグラム「小红書」では、コーヒーの入れ方、ラテアートの仕方、エスプレッソの入れ方などの情報がたくさん見られるようになり、コーヒーについての認識が深くなっています。若い人たちは新しい文化の吸収がとても早いです。これからも、中国のコーヒー文化はますます発展してゆくでしょう。



知れば知るほど奥の深いコーヒーの世界ではありますが、どの国の人も「美味しいコーヒー」には惹かれるはずです。今回は中国人のコーヒー文化について取り上げましたが、中国に限らず、たくさんの国の方がおいしいコーヒーを追求していってもらいたいものです。

おわりに

今年も非常に多くの外国人旅行客が日本を訪れています。日本には美味しいコーヒーを提供しているカフェがたくさんありますし、コーヒー専門の焙煎店もたくさんあります。コーヒーに対するこだわりを追求した独特のお店も存在します。外国人の中には、そういった独特な、そのお店にしかないコーヒーを味わいたいと思う人もたくさんいることでしょう。ぜひとも、そういった訪日外国人の集客のためにも、SNSを使ってお店の情報を拡散し、多くの外国人に楽しんでいってもらいたいものですね。

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